「増やす力」とはなんでしょうか。まずは基礎的な話からしていきましょう。
お金を増やす理由
まずはなぜお金を増やさないといけないのかを考えなくてはなりません。
そこで登場するのが「インフレ」と「金利」です。
「インフレ」とは
インフレは「物価が上がることでお金の価値が下がる現象」です。
例えば手元に1,000円があります。以前はその1,000円で100円のお菓子を10個買うことが出来ました。
その後インフレが進んでお菓子が120円になってしまいました。1,000円では同じお菓子を買おうとすると8個しか買えなってしまいます。つまりインフレによって同じお金で買い物ができる力が弱くなってしまうということです。そのためインフレに対抗して、自分たちのお金も増やしていかないといけませんよね。
「金利」とは
金利とはお金の貸し借りの際に、借りた側から「貸してくれてありがとう!少し多めに返すね!」の、その多めに返ってきたお金のことを金利と言います。
それを生業にしているのが銀行です。
例えば、最新の設備を導入したいけどお金がなくて導入できない企業の社長さんがいます。
そういう人に対して、お金を貸すのが銀行です。
これを「融資」と言います。
「融資」をしてもらった社長さんは頑張って会社の利益を増やして、銀行に少し色を付けて「返済」していきます。このお金をもらうことで銀行は稼いでいるというビジネスです。
ですので、どんな会社でもお金を貸すわけではなく「ちゃんと成長してお金を将来返してくれそうだな」と思える会社にお金を貸していきます。
低金利な日本
低金利はお金を借りる社長からしたら、銀行に返す時に上乗せする分が減るのでお金を借りやすくなりますよね。(経済を活性化させる意図)
一方で我々のような一般人からしたらどうでしょうか。
実は我々はその銀行に「預金」としてお金を貸している状態になります。
もちろんお金を借りた分、銀行は我々に色をつけて返してくれているのです。
昔は銀行に100万円預けたら10年そこらで200万円になっていた金利ですが、バブルが崩壊。
日本は低金利の国となりました。つまり銀行にお金を預けても、将来もらえるお礼がとても少ないということです。
【インフレ】と「低金利」
この2つが重なるとどうなるのでしょうか。
例えば、あなたが100万円を銀行に預けて、1年後に100万円の車を買うとします。
銀行では年間0.1%の利息をもらったとします。1年後には、1000円の利息がつきます。
でももしインフレ率が1%だったら車の値段は1年で1万円分上がります。
つまり自分のお金は
【100万円+銀行の利子1,000円=1,001,000円】なのに対し、車の値段は
【100万円+(100万円×1%)=1,010,000円】になります。
銀行に預けている間に車が買えなくなってしまいました。※税金考慮せず
ですからインフレに負けないようにするためには、銀行預金よりもっとお礼が期待できる預け先が必要になるのです。その預け先として【投資】があります。
投資についての考え方は別途記事を書きますのでお待ちください。
まとめ
- インフレは「物の価値が上がりお金の価値が下がること」
- 金利とは「お金を貸してくれたお礼」。低金利の日本はそのお礼が少ない。
- インフレと低金利が重なると我々が使えるお金が減る。
- その状況に対抗するのがお金を増やす行為「投資」
コメント